沼田高校野球部史
沼田高校野球部
昭和43(1968) 年 春
第一回戦 4月3日 県営敷島
|
【伊 商】中本−柿沼
昭和43 (1968) 年 夏 (第50回)
(投) | 原沢勝太郎 | (3) |
(捕) | 石川光世 | (3) |
(一) | 小野 登 | (3) |
(二) | 宇敷俊広 | (3) |
(三) | 木村 護 | (2) |
(遊) | 佐藤明彦 | (2) |
(左) | 片桐幹夫 | (3) |
主(中) | 阿部 明 | (3) |
(右) | 江口 博 | (3) |
捕 | 木内仁志 | (3) |
〃 | 稲垣 超 | (2) |
〃 | 小林和典 | (1) |
〃 | 原沢 誠 | (1) |
〃 | 石田二美 | (1) |
〃 | 角田 準 | (1) |
〃 | 松井幸雄 | (1) |
〃 | 田原 実 | (1) |
スコアラー | 馬場清文 | (1) |
校長 | 金井久七 | 部長 | 今井誠一 | 監督 | 金子包幸 |
打撃中心に練習重ねる
◎ 野球部の予算は年間18万円。バットやボールも満足に買えない。部創立以来50年近い歴史を誇っているが、後援会組織もまだない。商店主などのだんなリーグ、町内対抗、職場対抗と野球の盛んな土地柄から見て、なにかちぐはぐな感じだ。
しかし、五月には50人収容の近代的な合宿施設(五常館)が完成した。他部にさきがけ11日から合宿に入った21人の部員らは毎朝六時起きで、猛練習を続けている。
◎打撃 打力のないのが悩みだ。四番石川が三割四分五厘と当たっているほかはこれといった打者はなく、チーム打率一割四・五分とあっては、下位チームに対しても得点するのが大変だ。
◎攻守 原沢投手は落ちるカーブが武器。最近、調子を上げているが、体力がないため完投は望めない。控えの下手投げ、稲垣が自信をつけてきたのは頼もしい。三遊間は木村、佐藤の二年生コンビ。練習不足のせいか、まだ守備の甘さが目立つ。外野は足の速い三年生で固め心配はないが、リードオフマンの阿部が四月末、左足を骨折し、まだ練習に参加できないのが気がかり。
◎ 「せっかくリードしていても、八・九回で逆転されるケースが多い。リードを保てないのは精神力の弱さからだ」。北海道の苫小牧東、県内の藤岡など通算11年間監督生活をすごし、今春母校に帰ってきた金子包幸監督は気合いを入れる。「打撃中心に練習を重ね、夏の大会では思う存分たたかいたい」と言っている。
|
第二回戦 7月23日 県営敷島
|
沼田の打棒振う
◎ 沼田は一回立ち上がりの悪い清水誠投手を攻め、3点を奪い試合を決めた。 この回沼田は一番江口が内野安打に出て、続く宇敷のバントで送られたあと三盗、捕手のけん制悪投で生還。二死後制球に欠ける清水誠から3四球を選んだあと、木村が右前に流して、二者をかえした。三回にも宇敷が右中間に二塁打。ここで伊東は清水英を救援にだしたが、小野が右越えに連続二塁打。この打球を伊東の右−二−捕の好返球で、本塁へすべり込んだ宇敷は刺されたが、原沢勝の内野安打で小野がかえり、1点を加えた。
◎ 伊東は四回並木の二塁打で1点を返しただけで、カーブを決める原沢投手に押さえられ、3安打に終わった。
沼田は七回に1点、九回にも2点を追加、大差をつけた。
沼田は七回に1点、九回にも2点を追加、大差をつけた。
【沼 田】 | 打 | 安 | 点 | 【伊 東】 | 打 | 安 | 点 | 投手 | 回 | 安 | ||||||||||
(中) | 江口 | 5 | 2 | 0 | (三) | 猪熊 | 4 | 0 | 0 | 原沢勝 | 9 | 3 | ||||||||
(二) | 宇敷 | 4 | 3 | 0 | (右投) | 清水英 | 4 | 0 | 0 | 清水誠 | 2 | 3 | ||||||||
(一) | 小野 | 3 | 2 | 1 | (捕) | 久保田文 | 4 | 1 | 0 | 清水英 | 7 | 9 | ||||||||
(捕) | 石川 | 3 | 1 | 0 | (投右二) | 清水誠 | 4 | 0 | 0 |
▽二塁打= 宇敷、小野、並木 【審判】(主)中村 (塁)一倉、岩淵、前川 |
||||||||||
(投) | 原沢勝 | 3 | 1 | 1 | (遊) | 高木 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
(遊) | 佐藤 | 2 | 1 | 0 | (中) | 並木 | 2 | 1 | 1 | |||||||||||
(三) | 木村 | 3 | 2 | 2 | (一) | 五十嵐 | 3 | 1 | 0 | |||||||||||
(左) | 片桐 | 4 | 0 | 0 | (二) | 久保田丈 | 1 | 0 | 0 | |||||||||||
(右) | 木内 | 3 | 0 | 0 | 打右 | 常木 | 2 | 0 | 0 | |||||||||||
打右 | 稲垣 | 1 | 0 | 0 | (左) | 古屋 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | 振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | |||||||||||
4 | 6 | 3 | 2 | 6 | 31 | 12 | 4 | 10 | 1 | 0 | 1 | 4 | 30 | 3 | 1 |
第三回戦 7月25日 県営敷島
|
沼田の打棒ふるわず
◎ 高崎商銀山投手が完封勝ちした。一回高崎商は立ち上がりの悪い原沢投手から、一番関口が右中間に三塁打して攻撃の口火を切った。二番紋谷が右前安打してまず1点を先制。二回にも野手失策で出塁した菊地が2犠打生還して1点。さらに四回には2安打で1点。五回には救援の稲垣投手を攻めて、鈴木四球、堀越右前打に出て重盗。ここで代わって沼田石川投手から中沢がスクイズ、堀越の投走塁もあって二者をかえし、ダメ押しした。
◎ 一方の沼田は、一・四回に二死一・二塁、三回には一死一・二塁と好機を迎えながらも、銀山投手のコーナーをつく速球に押さえられて後続がなく、三塁を踏めずに終わった。