沼田高校野球部史
沼田高校野球部
昭和37 (1962) 年 春
第一回戦 4月14日 高崎城南
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【富岡】神宮―吉田
昭和37 (1962) 年 夏 (第44回)
◎(遊) | 樋口征夫 | (3) |
(右) | 松井信次 | (2) |
(中) | 兼弘武久 | (2) |
(捕) | 栗原 守 | (2) |
(三) | 茂木 清 | (2) |
(一) | 土井 功 | (3) |
(二) | 小野万亀夫 | (3) |
(投) | 深代芳史 | (1) |
(左) | 前田 亘 | (3) |
補 | 川手 猛 | (3) |
〃 | 丹地秀俊 | (2) |
〃 | 堀井俊夫 | (1) |
〃 | 小林 豊 | (1) |
校長 | 市川三郎 |
部長 | 長沢一雄 |
監督 | 山田 |
打撃は好調
◎ 打撃は今春の試合で栗原が四割一分、兼弘三割八分、茂木、樋口が三割三分と好調で、特に三番から五番までは長打力があり、栗原はよく球に食いついている。下位打線はやや劣るが、過去二・三試合でよく当てて大分自信をつけた。◎ エース深代はアウトローにきまる直球が生命でスピードもある。リリーフ堀井はコントロールがよく、重い低めのカーブが武器。両投手とも四連勝。関東記録を持っているので、一年生だが相手の打線を封じ得られると意気軒昂。
◎ 守備力は遊撃手、三塁手を中心に確実さとチームワークを生かせば十分戦えるが、全体的にやや粗雑な面もある。しかし一番から四番まで百米を12秒台で走る俊足選手がそろい、バント戦法や盗塁で敵をかき回す戦法にでれば相当渋い試合を展開できよう。一般的にはB級チームとみられているが、調子はしり上がりによくなっており、今年の夏はぜひとも準々決勝には出たいと張り切って猛練習をしている。
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第一回戦 7月17日 前橋敷島
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沼田投手陣くずれる
◎ 太田は初回立ち上がり球威のない堀井投手を攻めて長短4本の安打で4点をあげて先攻、代わった松井投手からも二回和田の三塁打など3安打で3点と大量7点をあげ早くも試合を決めた。◎ 沼田は終始、天笠投手に押さえられ、凡退をつづけていた。三回裏二死後四球の堀井が二盗、さらに天笠の暴投で三塁に進んだのが、ただ一つの好機だったが、後続なく得点できなかった。沼田の松井投手はスピードがないためねらい打ちされた。三人目の深代は四回後半からよく押さえ、追加点を1点にとどめた。しかし味方の打棒が振るわなかったため一・二回の大量失点にはどうすることもできず、コールドゲームで敗れた。
【沼 田】 | 打 | 安 | 点 | 【太 田】 | 打 | 安 | 点 | 投手 | 回 | 安 | ||||||||||||
(遊) | 樋口 | 3 | 0 | 0 | (二) | 今西 | 4 | 3 | 0 | 堀井 | 2/3 | 4 | ||||||||||
(二) | 茂木 | 4 | 0 | 0 | (三) | 森 | 3 | 1 | 0 | 松井 | 2 2/3 | 5 | ||||||||||
(中) | 兼弘 | 3 | 0 | 0 | (捕) | 和田 | 4 | 2 | 3 | 深代 | 2 2/3 | 1 | ||||||||||
(捕) | 栗原 | 2 | 0 | 0 | (一) | 尾花 | 4 | 1 | 2 | 天笠 | 5 | 0 | ||||||||||
(三) | 小林 | 2 | 0 | 0 | (左) | 栗田 | 4 | 2 | 2 | 原島 | 2 | 0 | ||||||||||
(右投右) | 松井 | 2 | 0 | 0 | (右) | 西村 | 3 | 1 | 2 |
▽三塁打=西村、和田 ▽二塁打=尾花 ▽併殺=太1沼1 ▽暴投=天笠 ▽失策= 沼8(樋口3栗原3茂木、松井) 太1(今西) |
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(左) | 小野 | 2 | 0 | 0 | 右 | 小幡 | 0 | 0 | 0 | |||||||||||||
左 | 前田 | 0 | 0 | 0 | 右 | 大野 | 0 | 0 | 0 | |||||||||||||
(一) | 土井 | 0 | 0 | 0 | (中) | 斎藤 | 1 | 0 | 0 | |||||||||||||
右 | 円地 | 1 | 0 | 0 | (投) | 天笠 | 1 | 0 | 0 | |||||||||||||
投 | 深代 | 1 | 0 | 0 | 投 | 原島 | 2 | 1 | 0 | |||||||||||||
(投一) | 堀井 | 0 | 0 | 0 | (遊) | 前田 | 2 | 0 | 0 | |||||||||||||
振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | 振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | |||||||||||||
5 | 3 | 0 | 1 | 2 | 20 | 0 | 0 | 11 | 3 | 0 | 0 | 2 | 26 | 1 | 9 |
昭和37 (1962) 年 秋
第二回戦 10月1日 県営敷島
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【沼 田】深代、松井―栗原、三塁打―兼弘、二塁打―兼弘2、小林、深代
◎ 前半大量リードを奪った沼田は、守備の乱れで前工に逆転された。沼田は一回、四球を足掛かりに打者11人を送り6点。代わった大内も打ち込み、三回まで10−5とリード。しかし前工も沼田先発の深代を打ち、内外野の失策にも恵まれて、ジリジリ追い上げ、七回四球の走者を二塁に置いて、二死後斉藤の二ゴロ失で同点。長野中前安打で勝ち越した。前工は三人目の大谷が落ちる球で打たれながらも要所を締めたのは見事。
沼田は守備の乱れが敗因だが、3本の長打を放った兼弘の打力が目を引いた。
沼田は守備の乱れが敗因だが、3本の長打を放った兼弘の打力が目を引いた。