沼田高校野球部史
沼田高校野球部
昭和40 (1965) 年 夏 (第47回)
(投) | 兼弘淳二 | (3) |
主(捕) | 塚越滋夫 | (3) |
(一) | 水田明徳 | (2) |
(二) | 笛木 宏 | (3) |
(三) | 佐藤彰一 | (2) |
(遊) | 後藤光幸 | (2) |
(左) | 阿部雅憲 | (3) |
(中) | 後藤 孝 | (3) |
(右) | 貝瀬 隆 | (3) |
捕 | 青木道雄 | (2) |
〃 | 亀井利幸 | (2) |
〃 | 藤井賢一 | (2) |
〃 | 田中 薫 | (2) |
〃 | 山田雅夫 | (2) |
校長 | 市川三郎 | 部長 | ???? | 監督 | 阿部一雄 |
打倒桐生が目標
◎ 昨年の夏の主戦深代のプロ入りが刺激となって、部員の闘志は燃えている。小柄で傑出した選手はいないが、チームがよくまとまっている。二年連続県大会の準決勝で敗れたが、“今年こそは打倒桐生”を目ざし阿部監督以下打撃の練習に余念がない。
投手 下手投げスローカーブの兼弘、上手投げ速球の青木、下手投げ亀井の変化球と三人をそろえている。主戦は経験のある兼弘。相手チームによって先発を考えるが、亀井はリリーフ役。深代投手の穴を補えれば恐れるチームはいないとナインは大張り切り。 打撃 一番後藤、四番兼弘、六番後東は平均して三割台。後藤は短打戦法で出塁率よく、三・四番でかえす布陣。二番に誰を持ってくるかが大きな悩みのタネで、手堅い打法の貝瀬を予定している。下位打線もあなどれない。 守備 外野は中堅後藤を中心にスタートや肩も良く無難。しかし三遊間は気が弱く、大事なときに得点を与えて1点に泣いた試合もあり、大会までにその心配をなくそうと猛ノックが飛んでいる。 |
第一回戦 7月17日 高崎城南
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沼田、猛打をつらね圧勝
◎ 沼田の打線が大いにふるい、長短18本を蚕糸の二人の投手に浴せ、敵失などもあって、大量22点をとり完勝した。
沼田は一回、金田の立上り制球難から3つの四球と安打で先取点を挙げ1点。二回には二死後長短4安打で3点。四回にはこの回先頭阿部が左中間を抜く二塁打。四球、内野失と続いて先発金田投手を退け、代った田中俊投手から佐藤彰、兼弘が左翼へ連続安打を奪うなど大量6点を挙げ試合を決めた。
沼田は一回、金田の立上り制球難から3つの四球と安打で先取点を挙げ1点。二回には二死後長短4安打で3点。四回にはこの回先頭阿部が左中間を抜く二塁打。四球、内野失と続いて先発金田投手を退け、代った田中俊投手から佐藤彰、兼弘が左翼へ連続安打を奪うなど大量6点を挙げ試合を決めた。
◎ 一方蚕糸は一回と六回に走者を得点圏に進めたが力およばなかった。しかし大量失点にもくじけず、蚕糸は元気一ぱい
【沼 田】 | 打 | 安 | 点 | 【蚕 糸】 | 打 | 安 | 点 | 投手 | 回 | 安 | ||||||||||
(中) | 後藤 | 3 | 1 | 2 | (左) | 三ツ石 | 2 | 0 | 0 | 兼弘 | 3 | 2 | ||||||||
中 | 佐藤京 | 1 | 0 | 0 | (遊三) | 寺島 | 3 | 2 | 0 | 亀井 | 2 | 0 | ||||||||
(一) | 水田 | 2 | 1 | 0 | (一) | 大野 | 3 | 1 | 0 | 青木 | 2 | 1 | ||||||||
右 | 藤井 | 3 | 2 | 4 | (二) | 湯浅 | 3 | 0 | 0 | 金田 | 3 | 7 | ||||||||
(捕) | 塚越 | 4 | 2 | 2 | (三中) | 里見 | 2 | 0 | 0 | 田中俊 | 4 | 11 | ||||||||
捕 | 高橋 | 0 | 0 | 0 | (投遊) | 金田 | 3 | 0 | 0 |
▽二塁打= 後藤、阿部、藤井、佐藤彰 ▽併殺=蚕1 ▽暴投=金田1 ▽ボーク=兼弘1 ▽失策= 蚕9(寺島4、里見2、金田、市川、三ツ石) |
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(三) | 佐藤彰 | 6 | 3 | 3 | (捕) | 田中義 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
(投一) | 兼弘 | 6 | 3 | 2 | (右) | 市川 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
(遊) | 後東 | 4 | 2 | 3 | (中投) | 田中俊 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
(二) | 笛木 | 5 | 1 | 0 | ||||||||||||||||
(左) | 阿部 | 3 | 1 | 0 | ||||||||||||||||
打 | 田中 | 1 | 1 | 0 | ||||||||||||||||
(右) | 貝瀬 | 1 | 1 | 0 | ||||||||||||||||
投 | 亀井 | 0 | 0 | 0 | ||||||||||||||||
打投 | 青木 | 1 | 0 | 0 | ||||||||||||||||
振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | 振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | |||||||||||
3 | 9 | 1 | 5 | 7 | 40 | 18 | 16 | 9 | 2 | 0 | 0 | 5 | 24 | 3 | 0 |
第二回戦 7月20日 高崎城南
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沼田の打棒さえず
◎ 四回まで同じような投手戦をくりかえしたが、五回裏の攻防で失策続出し動揺した沼田に立ち直るすきをあたえず攻めた藤岡の下位打者の活躍が勝負を決めた。
問題の五回裏、守っている沼田は一塁失をかわきりに遊撃、投手に失策が続き、藤岡は思わぬ拾いものをして無死満塁、動揺した沼田青木投手を攻め、岡本が内野安打で1点、町田が走者一掃の右中間三塁打を放った。このあと青木に代わった兼弘投手からも犠打、四球、安打とつづけざまに攻め、打者一巡して10人、6点をたたき出した。
問題の五回裏、守っている沼田は一塁失をかわきりに遊撃、投手に失策が続き、藤岡は思わぬ拾いものをして無死満塁、動揺した沼田青木投手を攻め、岡本が内野安打で1点、町田が走者一掃の右中間三塁打を放った。このあと青木に代わった兼弘投手からも犠打、四球、安打とつづけざまに攻め、打者一巡して10人、6点をたたき出した。
◎ 沼田はすっかり調子に乗った藤岡の岡本投手に対蚕糸戦に見せたような打棒を爆発させることができなかった。
【沼 田】 | 打 | 安 | 点 | 【藤 岡】 | 打 | 安 | 点 | 投手 | 回 | 安 | ||||||||||
(中) | 後藤 | 4 | 0 | 0 | (中) | 黒沢 | 3 | 0 | 1 | 青木 | 4 | 4 | ||||||||
(遊) | 後東 | 4 | 1 | 0 | (一) | 相川 | 3 | 1 | 0 | 兼弘 | 4 | 3 | ||||||||
(捕) | 塚越 | 4 | 0 | 0 | (遊) | 井野 | 2 | 1 | 1 | 岡本 | 9 | 3 | ||||||||
(三) | 佐藤 | 4 | 0 | 0 | (三) | 清水 | 4 | 0 | 0 |
▽三塁打=町田 ▽二塁打=山下 ▽併殺=沼3 ▽失策= 沼5(兼弘2、青木、後藤、後東)、藤1(町田) |
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(一投) | 兼弘 | 3 | 0 | 0 | (捕投) | 山下 | 4 | 1 | 0 | |||||||||||
(二) | 笛木 | 3 | 1 | 0 | (右) | 小林 | 3 | 0 | 0 | |||||||||||
(左) | 阿部 | 3 | 0 | 0 | 打左 | 橋本 | 1 | 0 | 0 | |||||||||||
(右) | 貝瀬 | 2 | 0 | 0 | (左右) | 茂木 | 3 | 1 | 0 | |||||||||||
打右 | 藤井 | 1 | 0 | 0 | (投) | 岡本 | 4 | 2 | 1 | |||||||||||
(投) | 青木 | 1 | 0 | 0 | (二) | 町田 | 3 | 1 | 3 | |||||||||||
一 | 水田 | 2 | 1 | 0 | ||||||||||||||||
振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | 振 | 四 | 犠 | 盗 | 残 | |||||||||||
7 | 0 | 0 | 1 | 4 | 31 | 3 | 0 | 6 | 4 | 1 | 4 | 5 | 30 | 7 | 6 |