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昭和38 (1963) 年 春 

第二回戦 4月21日 高崎城南

チーム
蚕 糸
沼 田

【蚕糸】山口・乾―木村
【沼田】深代―塚越、二塁打―八高、小林

準々決勝 4月27日 県営敷島

チーム 7回コールド
桐生工 18
沼 田

【桐生工】小此木、野中―横田、、二塁打―斉藤、新井2
【沼田】深代、松井、深代―栗原、塚越

昭和38 (1963) 年 夏 (第45回)

(左) 松井信次(3)
(右) 関 洋治 (3)
(三)小林 豊(2)
◎(中)兼弘武久(3)
(遊)茂木 清(3)
(投)深代芳史(2)
(捕)栗原 守(3)
(二)竹重慶夫(3)
(一) 八高治士 (3)
補  笛木 宏 (1)
〃  兼弘淳二 (1)
〃  塚越滋夫(1)
〃  後藤 孝(1)
〃  河野寛之(1)
校長市川三郎 部長長沢一雄 監督阿部一雄
三割を越すチーム打率
◎ 沼田では秋11月から春3月までは霜と雪で球場がおおわれ5ヶ月間は練習ができない。それに周囲が山にかこまれ対外的に刺激の少ない環境は、自然にチームを内気に育てる。その結果大きな球場、多くの観衆の中での試合となると実力を発揮できないで、思わぬ不成績を招いてきた。そこでどんな相手にも実力なりに対抗することを主眼に猛練習を積んでいる。
 そのためか昨秋の西毛リーグ戦では高商に1−0で優勝。それ以来ますます好調でチーム打率三割三分を保っている。
 これまでに桐生を除くほとんどの対校試合で相当の成績を収めたので最近はさらに自信を強めている。同校ではこれまでにない強力チームだと言っているだけに調子に乗ればトントン拍子に勝ち抜けるダークホース的存在だ。
◎ 県下で優秀投手と折紙つきの深代投手がこのところ、益々スピードに威力を加え制球力もついた。難を言えば180cmの体力に似ず気がやさし過ぎること。内野陣も比較的甘かったが新人笛木、兼弘淳らが守備のひかえができ強化された。打撃は一番松井は長打力があり、三番小林は9打席6安打の記録もあり、一番から五番茂木までがどの試合でも三割以上の打率を示している。代打要員もそろい、この打線はなかなか手強い。
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第二回戦 7月20日 前橋敷島

チーム
沼 田
伊勢崎

沼田危うく勝つ
◎ 沼田は最終回無死四球で出た関をバントで送ったあと小林が初球を左越えワンバウンドでスタンドにはいる二塁打を放って関を迎入れ辛勝した。沼田は一回一死後の三塁打をものにできなかったが二回一死後深代が内角高目の球を左翼スタンドに大会初の本塁打として先行した。しかしその後は伊勢崎内田投手の下手から来るスピードを抜いたシュートを打ちあぐんで、最終回小林の一打でようやく勝った。伊勢崎は七回を除く毎回走者を出し、六回板橋、大和の長短打で同点に追いついたが、深代の速球に惑わされ、また四番多賀谷が好機に二度も三振に退いたのは痛かった。勝った沼田は打力に乏しいうえ頼みの深代が終始荒れ、最終回一打同点と攻められるなど、全く苦しい試合だった。

【沼 田】   【伊勢崎】   投手
(右) 3 0 0 (左) 斎藤 3 00 深代 9 5
(左) 松井 3 10 (二) 藤井 4 00 内田 9 3
(三) 小林 4 1 1 (三) 松村 3 0 0 ▽本塁打=深代、(内田)
▽三塁打=松井、板橋
▽二塁打=小林
▽捕逸=栗原
▽失策= 沼1(茂木)

(中) 兼弘武 40 0 (遊) 多賀谷 4 0 0
(遊) 茂木 40 0 (中) 板橋 42 0
(投)深代 2 1 1 (一) 大和 41 1
(捕) 栗原 20 0 (右) 梅堀 3 10
(二) 竹重 30 0 (投) 内田千 2 10
(一) 八高 20 0 内田里 000
打一 兼弘淳1 00 高田 000
          (捕) 石井 210
               
7 2 2 0 3 28 3 2 11 6 3 1 10 29 5 1
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準々決勝戦 7月23日 高崎城南

チーム
沼 田
高崎工

高崎工の追撃むなし
◎ 試合はシーソーゲームを展開。観衆をわかせた。沼田は後半立ち直って低めに決まる速球にさえを見せた深代の好投で、九回2点差に迫った高崎工を振り切って勝った。
◎ 二回表沼田が併殺くずれの敵失で1点を先取すれば、その裏高崎工は野戦で1点、さらに満塁に四球押し出しで計2点を返し、三回裏にも2安打などで1点を加えて優位に立った。
 しかし四回裏沼田は松井、関、小林の連続長短打で、たちまち同点に追いついた。この裏高崎工は成瀬・福田の連続二塁打で再び1点をリードした。だが五回表沼田は、茂木・栗原の安打、深代の二塁打などで3点を奪い、七回表にも4安打1敵失でダメ押しの3点をあげて形勢を逆転した。高崎工は九回裏満塁のチャンスに主将宮原が中前安打して福田を返し、さらに深代の暴投などで2点を加えて鋭く迫ったが、いま一歩追い込みがきかなかった。








小林

成瀬

福田

深代2
【沼 高】   【高 工】
(左)松井 5 1 3 1 0 (中)福田 3 1 1 2 1
(遊)5 1 1 10 二投二三川崎 3 1 000
(三) 小林 5 0 2 2 1 (一) 吉田 3 2 00 1
(中) 兼弘武 5 0 2 00 (捕) 宮原 3 1 2 1 1
(遊) 茂木 51 2 0 1 右投 大出 5 0 2 2 0
(投) 深代 4 3 4 0 0 (左) 岡部 5 1 2 00
(捕) 栗原 5 2 2 1 0 (投) 須藤 0 0 000
(二) 竹重 2 1 0 10  二 阿久津 2 0000
(一) 八高 3 0000  投 塩原 1 0000
塚越 1 0000  右 田村 1 0 0 0 0
兼弘淳 1 0 000 (遊) 四十山 2 0 00 1
               打 清水 1 0 000
               二 下田 1 0 000
               三 成瀬 2 1 1 00
                 打 吉沢 1 0 000
                        
3 4 1 1 41 9 16 6 2 5 9 0 2 33 7 8 5 4

準決勝戦 7月25日 高崎城南

チーム
沼 田
前橋工

【沼 田】
(左)松井500000001
(右)400000000
(三)小林403000000
(中)兼弘武300001001
(遊)茂木401010000
(投)深代401000000
(捕)栗原200011001
(二)竹重100000000
塚越400020000
(一)八高101000000
兼弘淳302000000
35 0804200 3
【前橋工】
(右) 300001100
(左) 石原400000000
(中) 吉田201001000
(投一) 斎藤201100000
(捕) 鈴木411101000
(二) 清野412121000
(一) 大塚512100000
400020001
(三) 中村301111001
(遊) 橋本 201000000
33 5 9 5 6 7 11 2
投手 安打三振四死 
深代 4 3 6
斎藤 8 1/3 4 8 5
  2/3 0 0 0
 ▽三塁打=吉田    ▽二塁打=兼弘武
 ▽併殺=沼1  ▽捕逸=鈴木
 ▽失策=前2(中村、橋本)
 清野(前工)根性の一発

◎ 試合を決めた前工四回裏の2点は、沼田にとってはやらなくてもよい失点だった。無死四球の石原が吉田の二ゴロで二進。斉藤の二遊間安打で石原三進、次打者鈴木のスクイズバントが三塁小飛球となった。三塁走者石原は本塁寸前まで来ており当然併殺と思われたが、沼田の遊撃手は二塁に向かっていて三塁をカバーするものがなく石原は併殺を免れた。その後清野が2−3と追い込まれながら中前に渋いヒットを飛ばした。石原・斉藤をかえして待望の先取点をあげた。最近打撃不振で苦しんでいたが勝負強さはさすが。
 五回沼田に好機がおとずれた。一死後八高四球、松井三振、関右前安打で走者一・二塁。つづく小林一・二塁間安打で二塁から八高一挙に本塁をついたが好返球に刺された。沼田は八回の好機も四球で出た小林の二盗失敗がもとでつぶした。小林二盗失敗で二死、兼弘武に三塁横をゴロで抜く二塁打が出た。続く茂木も三失で出塁。走者一・三塁に進めた。しかしここで深代二飛で倒れ好機を生かせなかった。
 前工は六回裏にも先頭の吉田が右越え三塁打、鈴木の中犠飛でダメ押しの1点をあげた。前工斉藤は右打者の外角へ流れるカーブと内角ギリギリの直球を決め球にして要所をよく締め、雑な攻めをくりかえす沼田打線をかわした。一方沼田の深代も内外角低目に決める速球がよく決まり好投したが、結局プレーの巧拙が試合を決めてしまい、二年生投手深代には気の毒な結果となった。


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